登山をしていて、気が付けば体の周りを飛び回っている虫たち。この記事では危険な虫について紹介し、その虫たちが近寄ってこなくなる虫よけ方法を3つ紹介します。虫除けで悩んでいる方はぜひご覧ください。
雪が解けて、登山解禁! 特に夏になると美しい緑に加え、高地は涼しく登山がしたくなりますよね。
しかし、暖かくなってくると、どこからかやってくる虫たち。
こちらはただ歩いて目的地を目指しているだけなのに、追うように体の周りをグルグル飛んでくることも少なくありません。
夏の登山では、虫は切っても切れない関係。場合によっては刺されて痛い目を見ることもあります。
今回は登山で見かける虫たちと、なるべく寄せ付けない方法について紹介していきます。
虫刺されを避けたい方はもちろん、「虫が嫌い!」という方や登山初心者の方はぜひ覚えておいてほしい内容なので、ゆっくりと読んでいってくださいね。
登山で見かける虫たち
蜂(ハチ)
高山植物の花の中で一生懸命にはちみつを集めている蜂を眺めているのはとても愛らしいですが、ご存じの通り鋭い針で刺されると最悪の場合、死に至る危険性があります。
蜂にもさまざまな種類がいますが、特に注意したいのがスズメバチやアシナガバチです。
雪のない時期はほぼ活動していますが、特に6月~10月は攻撃性が高く、こちらが刺激せずとも攻撃してくる場合があります。
新聞などで蜂の被害がよく掲載されている通り、2回以上刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があり、見かけたらなるべく近寄らず、近寄られたら素早く逃げるのをお勧めします。
もし刺されてしまったら、ポイズンリムーバーや指を使って毒を吸い出し、真水で洗い流すようにしましょう。
蚊(カ)
日常生活でも嫌われ者となっている蚊は、もちろん山にもいます。
水辺の近くに生息しやすく、沼地や水たまりには近寄らないようにしましょう。
もし刺されてしまったら掻いたり爪で押したりせず、患部を冷やして痒みを止めるのが良いです。
アブ・ブヨ
一見すると蜂のように見えますが、実は蝿の仲間。
蝿との大きな違いは攻撃性があるという点で、皮膚を咬み、吸血してきます。
咬まれると痛みがあるのはもちろん、痒みも出て、時には発熱につながります。
もしも咬まれてしまったら、蜂同様にポイズンリムーバーを使用して、患部を真水で洗ってください。
蝿
蜂やアブに比べると攻撃性はなく無害です。
とはいえ、汚れた場所を好み集るので、食べ物などに触れられると不快に感じますよね。
登山飯を食べる場所を選ぶ際には、蝿の少ないポイントを選択してください。
効果的な虫よけ対策3選
虫に近寄られず、もし近くに来ても攻撃されないのが理想ですよね。
なかなか理想通りになるのは難しいですが、虫を刺激しない色を選んだり、虫が嫌がる匂いを発したりすることで虫の被害を受けずに済みます。
服装は長袖・長ズボン。濃い色を避ける
虫の被害にあう一番のポイントは肌を露出しているからで、虫が近寄れないネットや衣服で全身を覆っているのならば、もし攻撃されたとしても肌には届きません。
さすがに養蜂家が着用するようなスーツを身に着けようとは言いませんが、長袖・長ズボンの服装とすることで、虫の被害をグンと下げられます。
暑そうだからちょっと……という方は、薄手の長袖インナーやタイツを身に着けることで被害の軽減を図れます。
また赤や青、黒といった濃い色は虫を刺激しますので、淡い色を身に着けると良いでしょう。
虫除けグッズの活用
虫が嫌がる匂いを発することで寄せ付けないことも重要です。
虫よけスプレーは肌用の他、衣服用や効果時間の長いもの、自然派など、様々な種類があります。
塗りなおしのタイミングに合わせた虫除けスプレーを選択する必要があります。
また、携帯式の虫除けバリアを身に着けることで、休憩や移動をしていても全身をガードすることもできますので、併せて検討すると良いです。
足を洗う
蚊は足にいる菌に近寄ってくるという研究結果があります。
登山前に足を洗っておくことで、嫌な虫に近寄られにくくなる可能性があります。
登山ブーツを履く時、除菌ティッシュ等で足を拭いたり、消臭スプレーを吹きかけたりすることで、もしかすると一定の効果が見込めるかもしれません。
私は効果があると感じて実際に試していますが、近寄ってくる虫はどうやっても近寄ってきますね……
虫刺されグッズも忘れずに
虫よけ対策を万全にやっても、どうしても虫刺されは防げません。
刺されてしまった時の為に痒み止め薬やポイズンリムーバー、真水といった対策グッズは持ち歩くようにして下さい。
特に毒が体内に入ってしまった場合、30分以内に処置すれば高い効果が得られます。
また近くに虫が寄ってきたからといって慌ててしまうと刺激してしまい、攻撃されてしまうかもしれません。
危険な虫だとわかったら、肌が露出している所をタオルなどで覆いつつ、早足でそっと場を離れてしまいましょう。
自ら危険を回避する行動をすることで、楽しいアウトドアライフを続けることができます。
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