Windows Server 2019の時刻がズレている場合、以下のコマンドでNTP同期を設定すると解決します。
w32tm /config /manualpeerlist:"ntp.nict.jp time.windows.com" /syncfromflags:manual /reliable:YES /update
net stop w32time
net start w32time
w32tm /resync /force
w32tm /query /status
この記事では、Windows Server 2019において、以下のような症状が出ている場合、解決できる可能性があります。
- サーバの時刻が数分ずれている
- AD認証が失敗する
- Kerberosエラーが出る
- イベントログにTime-Serviceエラーが出る
こんにちは、ノンカテ編集部です。
パソコンの時刻を見てみると、気が付けば時刻が狂っていることありませんか?
先日、私の所にそのような質問が来たので、上記のコードを実行して正常な時刻に戻しましたので、その記録を記事にしました。
今まさにサーバの時刻が狂ってしまっている方は、時刻の参照先が情報通信研究機構(NICT)で良いならば、上記のコードを実行することで解決しますので試してみて下さい。
この記事ではどうしてずれていたのか、上記のコードを打ち込むことで何が変わるのかを順を追って説明していきます。
ADサーバの時刻がズレてしまった原因を解説します
情報端末の日時はNTPで調整しています
そもそも、パソコンの時刻はどのようにして調整しているか、ご存じですか?
パソコンだけじゃなく、スマホやタブレット、ネットワーク機器の多くは、私たちが時刻を設定せずとも最初から日時が正確になっていたり、ネットワークに繋いで操作しているうちに正常になっていたりします。
これは機器にAIが搭載されていて自動で修繕しているわけでも、特別な機能が搭載されているわけでもなく、一般的なネットワーク技術が使われています。
これら情報端末の時刻を調整する機能は、ネットワーク上にあるNTP(Network Time Protocol)と呼ばれているものにより日時の調整が行われています。
NTPとは、wikiによると以下のような機能です。
Network Time Protocol(ネットワーク・タイム・プロトコル、NTP)は、パケット交換による遅延時間が変動するネットワーク上のコンピュータシステム間で時刻同期させるための通信プロトコルである。1985年以前から運用されており、現在使用されている中で最も古いインターネットプロトコルの1つである。NTPは、デラウェア大学のデイヴィッド・L・ミルズによって設計された。NTPによって提供される数ミリ秒以下の誤差の時刻同期は、情報システムにおいて時刻で管理される様々なデータや処理の整合性を保つために必要である。
あわせて読みたい
改めて読んでいると難しい内容ですが、簡単に説明するならばネットワーク上にNTP(時刻を提供するサーバ)があり、その情報に基づき情報端末の日時を調整しています。
つまり、ネットワークに接続してNTPが取得できるならば、Windows Serverの時刻はズレず、常に正しい値になるのです。
Windows Server 2019の時刻の参照先を確認する方法
Windows Server 2019の時刻を参照する先を調べるには、以下コードをPowerShellで実行して下さい。
w32tm /query /status
w32tmはWindows タイムサービスの状態を詳細に表示します。
以下のように”ソース”がなっていたら、NTPを参照していないことになります。
参照 ID: 0x4C4F434C (ソース名: "LOCL")
最終正常同期時刻: 2026/03/04 17:23:04
ソース: Free-running System Clock
ポーリング間隔: 6 (64s)
ソースが”Free-running System Clock”となっている場合、Windows Server内部にあるタイマーICの時刻に基づき日時の調整が行われています。
タイマーICによる日時調整は内部クロックに基づき日時を進行させていますので、ネットワークに繋がずとも日時調整を行えるメリットがありますが、長い年月をかけて少しずつズレが生じてしまうのが欠点です。
内部クロックにしなければ問題が生じてしまうような状況を除き、NTPで運用していた方が人的操作で日時調整を行わずに済みますので、手間が省けてお勧めです。
ネットワーク機器で正しい時刻を取得したいならば、NTP(Network Time Protocol)を活用しよう!
Windows Server 2019 のWindows タイムサービスをNTPで参照するように設定する
Windows Server 2019 にNTPを設定する
Windows Server 2019の日時がズレてしまう理由が分かりましたので、さっそくWindows タイムサービスがNTPを参照するように設定していきましょう。
今回、NTPの参照先はNICTとWindowsとしています。
1か所でも問題はありませんが、予備を入れておくと安心するので、私は2か所を設定するようにしています。
Windows タイムサービスの設定はPowerShellで以下のコマンドを実行します。
w32tm /config /manualpeerlist:"ntp.nict.jp time.windows.com" /syncfromflags:manual /reliable:YES /update
コマンドは正しく完了しました。
Windows タイムサービスに対し、次のことを設定しています。
- NTPの参照先は”ntp.nict.jp time.windows.com”とする
- 手動で設定したNTPを使用する
- 設定している端末(今回はWindows Server 2019)は時刻サーバとして信頼できる
- 設定を即時反映する
注意してほしい点として、社内の時刻サーバ以外の端末の場合には、”/realiable:YES”を入れない下さい。
“/realiable:YES”は、設定した端末を時刻サーバとして信頼できることを宣言してしまいますので、時刻の基準を示す立場になってしまいます。
Windows タイムサービスを再起動する
NTPの設定を行ったならば、Windows タイムサービスを再起動した方が安定します。
設定した内容は設置値として即時反映されますが、安定性を重視するならばWindows タイムサービスを再起動させるのが確実です。
なお、Windows タイムサービスは一時的に停止しますが、直ぐに起動を行うならば問題が生じないケースがほとんどです。
不安な方は、端末を止められるタイミングで実行することをお勧めします。
まずはPowerShellで以下のコマンドを実行して、Windows タイムサービスを停止します。
net stop w32time
Windows Time サービスを停止中です.
Windows Time サービスは正常に停止されました。
次に、以下のコマンドを実行して、Windows タイムサービスを起動します。
net start w32time
Windows Time サービスを開始します.
Windows Time サービスは正常に開始されました。
Windows タイムサービスが起動しましたので、後はWindows Server 2019で設定した時刻の同期タイミングに沿って、接続されている端末の時刻が同期されます。
特別に設定していないならば、1時間程度で同期されます。
補足: ドメインに接続した端末の時刻を早めに同期したい場合
接続されている端末の時刻を早めに同期したい場合、以下のコマンドをPowerShellで実行することで、再同期を行えます。
w32tm /resync /force
再同期コマンドをローカル コンピューターに送信しています
コマンドは正しく完了しました。
再同期を行えば早めに調整が行われます。
ただし、同期は一気に正しい値に修正されるのではなく、少しずつ調整が行われる仕組みなので、相応の時間を要することは認識しておいた方が良いです。
Windows タイムサービスの設定状況を確認する
Windows タイムサービスの設定を確認するには、以下のコマンドをPowerShellで実行して下さい。
w32tm /query /status
このコマンドを行い、ソースが以下のようになっていれば、NTP(例ではNICT)を参照していることになります。
参照 ID: 0x85F3EEA4 (ソース IP: 133.243.238.164)
最終正常同期時刻: 2026/03/05 9:31:34
ソース: ntp.nict.jp
ポーリング間隔: 6 (64s)
ソースIPがLOCALからWANのIPとなり、ソースがNICTのNTPとなっています。
このようになっておらず、依然として内部クロックを参照するような設定になってしまっている場合、設定コマンドを間違えたか、再起動が正常に行われていないかのいずれかになります。
Windows タイムサービスを正しく設定したら、Windows タイムサービスの再起動をするした方が安定する!
NTP参照先の一覧
NTPの参照先を以下に掲載します。
どこが良いかは個人の好みとなってしまいますので一概に言えませんが、私はNICTを推奨しています。
理由は特にありませんが、NICTは参考書で使用されやすい参照先なので、一般的に使用されていると認識しているためです。
| ホスト名 | NTPサーバのIP(例) | 運営団体 |
|---|---|---|
| ntp.nict.jp | 133.243.238.163 / 133.243.238.164 | National Institute of Information and Communications Technology |
| time.windows.com | 40.119.6.228 | Microsoft |
| time.apple.com | 17.253.84.253 | Apple |
| time.google.com | 216.239.35.0 / 216.239.35.4 | |
| pool.ntp.org | 162.159.200.1 | NTP Pool Project |
| time.cloudflare.com | 162.159.200.1 / 162.159.200.123 | Cloudflare |
| time.facebook.com | 129.134.26.123 | Meta Platforms |
| ntp.jst.mfeed.ad.jp | 210.173.160.27 | Internet Multifeed |
最後に
今回は、Windows Server 2019にNTPを設定する方法について記事にしました。
設定するコマンドはPowerShellにて以下を実行すれば完了します。
w32tm /config /manualpeerlist:"ntp.nict.jp time.windows.com" /syncfromflags:manual /reliable:YES /update
net stop w32time
net start w32time
w32tm /resync /force
w32tm /query /status
環境によってNICTやWindows以外のNTPを参照した方が良いケースもありますので、参照先については適するものを設定するようにして下さい。
かつ、時刻サーバ以外に設定する時には、”reliable:YES”は除外するのを忘れない下さい。
Windows タイムサービスに設定をした後、Windows タイムサービスの再起動をしなければ設定値が読み込まれませんので、必ず再起動をするようにして下さいね。
今回の記事はいかがでしたか。
このブログでは、私が実際に経験したことを中心に記事にしていきますので、これからも宜しくお願いします。
もし良かったと感じた方は、SNSで共有するか、「良かったよ」とコメントくれると嬉しいです。

コメント